葬儀について母の心遣いを感じた

葬儀について母の心遣いを感じた

いざというときは、このタンスの引き出しのなかを見るんだよ、と母から言い聞かされていました。

いつも、ハイハイと返事をして終わっていたのですが、そのいざというときが、あまりにもあっけなく訪れたので、もっときちんと母に返事をしてあげていたらよかったのかなと後悔しました。

母が亡くなる寸前、病院に行く前に、ふと母の言葉を思い出し、タンスの引き出しを開けました。

すると、母からの手紙が入っており、自分の葬儀や遺産に関することが書かれていました。

つまりは、遺書のようなものなのですが、葬儀に関する手続きについて、東京で家族葬を行って欲しいと、子供が困らないようにと丁寧に書いてくれていました。

最後の最後まで、自分のことは自分できちんと考え、まわりに迷惑をかけないようにと気遣っていたようです。

母の望み通り、東京で家族葬を行いましたが、母のおかげで困ることはありませんでした。

ただ、母の心遣いが素晴らしく、どこまでもかなわないと思いました。